(今回も、採用時の面接について取り上げます)
先月の『ちょっとひとこと』をお読みいただいた方から、具体的な面接方法についてお尋ねがありました。【採用面接】については、いろいろなやり方がありますので、「正しい面接方法」というものはありませんが、「効果の上がる面接」にするための工夫はいくつかあります。今回はそのひとつをお知らせします。
先月申し上げた通り、面接では厳しく選考することが肝要です。この『厳しく』とは、求職者が心の中で『ええっ?!』と感じるくらいが必要で、何も考えずに直ぐに返答できるような質問ばかり続けていても、何も意味はありません。
例えば、
「来年の正月元旦は何曜日になりますか?」
こんな質問をされたら、あなたはどう対応しますか?
「わかりません」と速攻でギブアップしますか?
『えーっと、9月1日は木曜日、10月は1日は土曜日で…』と紙に書いてコツコツ計算するでしょうか。
サッ!と手帳を取り出して「2012年の元旦は日曜日です」と冷静に答えるでしょうか。
とっさのときにどう対応するかは、その人の個性や能力の一端を表すことがあります。
「笑顔を出すことができますか」これは、最近のベストセラー【9割がバイトでも最高のスタッフに育つディズニーの教え方】にあるディズニーランドの採用面接での質問ですが、採用したい人材に何を求めるのかが質問の根底にあると思います。先に述べた質問は、とっさのときの対応力を求めるサービス業向きでしょうかね。