(今回も、引き続き採用時の面接に関して取り上げます)
先月は「効果の上がる面接」方法のひとつをご紹介しました。このほかにもいろいろな「手」はありますので、貴社オリジナルの「手」を検討してみるとよいと思います。
さて、今回は面接の結果、どんな人を選ぶかについて、私の思う大事なポイントをご紹介します。
採用の可否を決める時点で私が一番大切にしているのは、『違和感のないこと』です。
面談時の立ち居振る舞い、質問に対する反応や返答など、面談を総合して『?』と感じるところがある場合は、「原則お断り」と決めています。これを『天使のささやき』と名付けています。声は聞こえなくても『?』と感じたことが、天使が耳元でささやいたような気がするからです。
「何の根拠もなく、『?』で簡単に合否の判定をするのか」とお思いの方もいらっしゃるかと思いますが、どんなときであっても採用活動の要諦は、『使える人を雇う』ことです。裏を返せば『使えない人を雇わないこと』が大事なのです。
急な退職者の発生で、急ぎ欠員補充のための採用をするときなどは特に要注意。
とりあえず一人を補充しなきゃならんからと『まぁこんな人でも、とりあえず補充しておこうか』と雇ってしまってトラブルになることは、珍しいことではありません。
もっとも、そうしたトラブルが私ども社会保険労務士の仕事のタネになりますから、営業戦略上は『まぁこんな人でも、とりあえず補充しておこうか』式の安直な採用はアリガタイと言えばアリガタイのですが…(^_^;)