1978年(昭和53年)に社会人をスタートして40年が過ぎようとしています。
最初に就いた銀行員時代、そして転職後は企業の労務担当として、専ら人に会うのが仕事でしたから、これまでにお会いした方はかなりの数であることは間違いありません。

仕事仲間や上司、お客様、友人・・・いろいろな方とお会いし、いろいろなお話しをしました。残念ながら折々にどんな話をしたのか、何を教えてもらったのか、詳細な記憶はほとんどありませんが、何人かの方々からは、今も私の心に残る言葉を戴きました。
有難いことにそうした「心に残る言葉」は、その時々に私に希望や目標、時には勇気を与えてくれました。また、過去にはこの事務所通信でご紹介したものもあります。

さて、「心に残る言葉」をもらいつつ齢を重ねこの年になり、ふと気になり始めたのが『私はお会いした方に「心に残る言葉」を贈ることが出来ていたのだろうか』ということです。

有難く頂戴するばかりで何もお返しすることが出来なければ、『何の役にも立たないジジィに過ぎない』のではないかと、些か不安に感じています。
無論、若い頃は相手の「心に刺さるような言葉」を知って知らでか勢いで言い放ち、私の知らないところで迷惑をかけていたでしょうから、もし贈ることが出来たとしてもある程度の年齢以降の話になります。
多分、会社員として部下を預かるようになってから、あるいは事業を営み一緒に働いてもらう人に来てもらうようになった頃からならば、お会いした方々に少しは「心に残る言葉」をお届けできていたかもしれません。

尤も「実は、矢島さんからは「心に残る言葉」を戴きました」と感謝の言葉をお聞きする機会があるのは私の遺族、つまり私があの世へ旅立った後だろうと思います。
気になりますが今確認するのは難しいでしょうね。