事務所通信3月号では、3年以内に離職する新卒新入社員に関する厚生労働省のデータをお知らせしました。
今月号は、『新入社員が辞める会社の特徴』についてお伝えします。
ただし、サービス残業が多い、求人票の採用条件が実際とは異なるなどという話はそもそも採用活動ではルール違反ですから、新卒新入社員の離職を慰留することは無理だと思います。
矢島が個人的に重大だと思う3つをお伝えします。
こういう会社では「仕事は見て覚えろ」式の論理が大手を振って通っています。
研修計画の中に「先輩の仕事をする姿を見て覚える」式の文言が記載されていたり、短所を見つけ、それを指導員が叱って改善させることが教育だと勘違いしているケースもあります。
経営トップが新入社員に「俺の若い頃」の話を「教育」と勘違いしている会社は実は結構あります。
「俺の若い頃」の話を語るのは、お酒の席限定、しかも賞味期限は一回限り。
耳にタコでも新人はニコニコとして聞いてくれますが、実は『この会社、いつ辞めようかなぁ…』と考えていることが多いようです。
これでは新卒ばかりでなく中途採用者も転職を考えます。
今はITを活用し短時間で生産性を上げて結果を出す時代、それを若者は理解しています。
しかしITが苦手な中高年はガッツや根性を駆使して長時間労働に耐えて成果を目指します。
長時間労働による生産性の低下に気付かない人を管理職に登用しているようでは、会社の業績は厳しいのではないでしょうか。
次回は「新卒新入社員が辞める本当の理由」について考えてみます。